2021年4月29日~5月2日の3泊4日で、屋久島の百名山・宮之浦岳を登り、最終日にダイビングをするというプランで旅行しました。
おおまかな行程とメンバーは下記の通り。
●行程
・4月29日:羽田空港から鹿児島空港へ移動し、高速船で屋久島へ
・4月30日~5月1日:宮之浦岳を縦走
・5月2日:ダイビングしてから高速船で鹿児島へ
・(5月3日~5日:九州で開聞岳、韓国岳、高千穂峰を登る ※本記事では割愛)
●メンバー
・サ兄:やさしい兄貴的存在。100kmマラソンの経験もあり、心肺も脚力も強い。恋愛相談ならお任せあれ。
・キム:大滝登攀に魅せられ、ハイカーから沢ヤに転身。冬は山スキーに励む。若き体力お化け。
・メグ:笑顔が素敵なムードメーカー。重荷を背負ってズンズン歩く。誰よりも雪を乞い、12~5月はひたすら滑っている。
・わたし:ロングハイク好き。全ての週末に山の予定を入れないと落ち着かないほど、当時は異様にガツガツしていた。
「行けるときに屋久島に行っておきたい!」とチャンスをうかがっていたところ、2020年の秋、いつものボルダリングジムで、「次のGWに屋久島いかない?」という話になって企画が立ちました。
天気が崩れないか心配はありましたが、気象神社で祈願した甲斐もあり(?)、無事に決行。登山もダイビングも!という珍しい旅だと思うので、記録しておきます。
移動内容のダイジェスト
◎1日目 安房港~民宿「里町」
◎2日目 民宿「里町」~淀川登山口
淀川登山口から白谷雲水峡まで縦走
◎3日目 白谷雲水峡駐車場~民宿「あらき」
◎4日目 民宿「あらき」~ダイビングセンター~宮之浦港
1日目:羽田空港から屋久島へ移動
6:40~8:40 羽田空港→鹿児島空港
「鹿児島が天候不良の場合、福岡に着陸する可能性がある」というアナウンスがあり、屋久島ではなく福岡旅行か?!という危機があったが、20分遅れの離陸で鹿児島空港に向かえることになった。
移動がドタバタで写真はありません。。
9:10 鹿児島空港からバスで鹿児島中央駅へ
8番乗り場のバスに乗る(40分 1,400円)
9:50 鹿児島中央駅からタクシーで船乗り場へ
タクシーで高速船乗り場へ移動(15分 1,140円)
10:05 南埠頭(船乗り場)に到着!
急いでチケットを購入し、高速船に乗り込む。
10:20 高速船トッピー号 出発
12:10 種子島経由で、安房港へ到着
酔い止めを飲んでおいたので、船酔いにならずに済みました。よかった!
霧雨気味だったのでザックをゴミ袋で覆っていますw
まずは、「屋久どん」で飛唐うどんセット(1,600円)をいただきました。
続いて、アウトドア用品店「山岳太郎ショップ」で、縦走で使用するガス缶を購入します。
ガス缶は飛行機に持ち込めないため現地調達し、余ったら、空港の保安検査前までに処分です。。(同じような登山者が多いので、民宿によっては、縦走で余ったガス缶を「ご自由にどうぞ」と置いてあるところもあるらしい。)
その後、民宿「里町」にチェックイン。
荷物を置いてゆっくりしたら、Aコープ安房店まで宴会食材や縦走の行動食を買い出しへ。
帰りに、たまたま通りかかった居酒屋「やしま」で軽く一次会しました。
サクッと一杯だけ飲んで宿に戻り、部屋で宴会。翌朝は早いので、パッキングを済ませて就寝しました。
<屋久島1日目の移動>
この青い線の距離を歩くと、Googleいわく2.2km。安房港の界隈は徒歩移動で問題ありませんでした。
2~3日目:宮之浦岳を縦走
<コース>
淀川登山口→宮之浦岳→永田岳→高塚小屋(泊)→白谷雲水峡
・距離:15.3km
・累積獲得標高:1,024m
・かかった時間:9時間35分(標準CT×0.6~0.7)
<登山の様子>
朝5:00に宿から淀川登山口へタクシーで向かい、6:10に到着(タクシー代6,620円)。
登山届を出してスタートです。
もりもりしている登山道を歩いていきます。
淀川小屋を通過します。
今回は朝発でスタートしましたが、屋久島に到着した1日目にココで泊ってしまうのもありかもしれません。
コケを楽しみながら歩きます。
爆風だった宮之浦岳。曇りだったけれど、良い山頂です。
高塚小屋は3階建て。念のためテン泊グッズは持っていたけれど、小屋に空きがあり、運よく2階を広々使えました。
高塚小屋の近くにある平たいところで夜ご飯。
日が暮れるまではそんなに寒くなく、遅くまで宴会を楽しめました。
かの有名な縄文杉。思ったより遠目から眺めるため、「写真だとスケール感が伝わらない!」といいながら何枚もパシャリ。
永田岳へのなだらかな登り。ザックをデポしてアタックしました。
宮之浦岳よりも眺望がよかったかも(?)
アタックザックの代わりに、スーパーの袋を背負うひと。
次のスポットは、有名なハートの切り株 「ウィルソン株」。
なるほど、撮る角度によってハートに見えるんですね!
長く続くトロッコ道を歩きます。独特の雰囲気で、いろんな種類の苔も楽しみながら進みました。
三本足杉や二代大杉など、パワーを感じる杉がところどころに現れます。
白谷雲水峡で別パーティーの友人たちと。日差しが気持ちよく、とても美しい場所です。
雲水峡の辺りも道は整備されていて足・膝にやさしい。(スニーカーやサンダルで来ているツアーの方々もいます)
写真を撮るのに夢中の二人。
ここから先、同じような道を歩いていくと白谷雲水峡の駐車場に到着。
バスの本数は少なく、時間を潰せる場所もないため、事前に時刻表を調べていったほうがよさそう。
30分ほどでバスが来たので乗り込み、「小原町バス停」で下車して、「田代別館」の温泉へ。
そして、民宿「あらき」にチェックイン。
夜は、「焼肉 鹿児島ホルモン」で打ち上げしました。やはり下山後は肉とビール!!!
◎白谷雲水峡駐車場から民宿「あらき」までの道のり
▼yamareco▼
4日目:ダイビング後、宮之浦港から指宿港へ
朝、民宿「あらき」から車で5分のところにあるダイビングサービス「もりとうみ」へ。
下図は4日目の移動内容。
午前中にボートダイビングを申し込んで1ダイブ。水深12mくらいで、40分ほど潜りました。
前年にライセンスを取得し、何度か伊豆で潜ったことはあって泳ぎは問題なし。(緊張してエアの減りが早かったのは反省)
多少うねりがありましたが、初めてウミガメに会えてとても嬉しかった!!
ダイビングを終えてシャワーを浴び、宮之浦港へ移動。
港の近くにある 「Restaurant&Caffe 屋久島」で飛び魚ラーメン(980円)を食べました。
最終便で宮之浦港から指宿港へ向かい、屋久島旅は終了。
指宿港に到着後、歩いて指宿駅へ行き、電車で鹿児島中央駅へ向かいました。
この日は、駅徒歩圏内にある「ホテル法華クラブ鹿児島」に宿泊。
コインランドリーで3日分のウェアを選択し、翌日からの登山に備えて就寝しましたとさ。
※翌日以降の登山旅行 概要
・5/3 東開聞駅で現地の友人にピックアップしてもらい、開聞岳を登る。
下山後は、砂風呂など観光をしてから、宿泊するコテージへ移動
・5/4 韓国岳と高千穂峰へ。寝られればどこでもいい!ということで、夜は快活でお泊り。
・5/5 熊本空港早朝発の飛行機で羽田空港へ
かかった費用
航空券と高速船の費用が大きく、覚えている限りの内訳は下記の通りで、約85,000円 でした。
※5/3以降の登山や飲食費、宿泊費などは除く
<内訳>
■行き
飛行機(羽田空港→鹿児島空港):11,390円
バス(鹿児島空港→鹿児島中央駅):1,400円
タクシー(鹿児島中央駅→南埠頭):290円/人
高速船(南埠頭→屋久島 安房港):12,000円
■帰り
高速船(宮之浦港→指宿港):9,800円
飛行機(熊本空港→羽田空港):20,690円
■タクシー(宿「里町」→淀川登山口):1,650円/人
■バス(白谷雲水峡~小原町バス停):490円
■宿
1日目:3,300円/人(里町 素泊り)※2月半ばに予約
2日目:なし(避難小屋を使用)
3日目:3,000円/人(民宿あらき 素泊り)※2月半ばに予約
■日帰り温泉
3日目:700円くらい(田代別館)
■ダイビング(一式レンタル、ボート1ダイブ):15,000円
■食費(居酒屋や行動食など):7,000円
■お土産など3,000円
感想
アクセスや費用面から、屋久島旅行に対して高いハードルを感じていたが、決行できて本当に良かった。こういう遠征はメンバー調整もなかなか難しく、行きたいと思うタイミングや行きたい山、志向が揃っていないとなかなか実現できないのがネックですが、居心地のいいメンバーで、GWに予定を合わせることができたのは幸運だったと思います。
今回は宮之浦岳と永田岳に登りましたが、近くにある黒味岳やモッチョム岳なども魅力的とのうわさ。また、屋久島にはボルダーエリアもたくさんあるし、地場産の食材やお酒を扱う雰囲気のいい居酒屋が何店舗もあったで、あと何回行っても飽きることはなさそう!
百名山を登れたことはもちろん、縄文杉やウィルソン株、白谷雲水峡などの観光名所を楽しみながら歩けて良かった。そのほかにも、年季の入った巨大な杉が幾つもあり、コケむしたゾーンも映画の世界みたいだったりと、屋久島の自然を大満喫。
最終日に屋久島の海でダイビングもできて(人生で初めてウミガメにも会えて)、とても充実した4日間でした。