2022年5月2日~8日の6泊7日で、しまなみ海道を自転車で渡り、四国の百名山(石鎚山と剣山)を巡った。
おおまかな行程とメンバーは下記の通り。
● 行程
・5月2日 :東京から夜行バスで移動
・5月3~4日 :しまなみ海道(尾道~今治)
・5月5日 :高瀑経由で石鎚山
・5月6日 :高知観光
・5月7日 :次郎岌~剣山
・5月8日 :うどん縦走して、高松空港から帰京
● メンバー
ほぼ毎週末、季節によって登山、沢、クライミング、スキーのいずれかに出かけるアクティブな4人。
・マコ:山行計画の立案プロ。基本0.7掛けで、休憩は成果報酬型(巻いた分だけ休憩できる)のスタイル。
・キム:大滝登攀に魅せられ、ハイカーから沢ヤに転身。冬は山スキーに励む。若き体力お化け。
・メグ:笑顔が素敵なムードメーカー。重荷を背負ってノシノシ歩く。誰よりも雪を乞い、12~5月はひたすら滑っている。
・わたし:マコ師匠によって歩く力を鍛えられ、ロングハイクも好きになった。今回の旅の言い出しっぺ。
「しまなみ海道を渡りたい!(私)」「四国の百名山も登りたい!(メグ)」「高瀑も見たい!(キム)」「現地で美味しいものも食べたい!(全員)」を詰め込んだ旅行。
現地で5泊する荷物(登山グッズ含む)を背負ってのチャリ上り坂は、かなり、とても、相当しんどかったですが、どんな風に過ごしたのか、参考にしてもらえたら幸いです。
<目次>
移動内容ダイジェスト
◎しまなみ海道 尾道~今治(1~2日目)
◎今治~道後温泉(3日目)
◎道後温泉~石鎚山 諏訪神社登山口(4日目)
石鎚山成就社登山口~宿「湯之谷温泉」
◎宿「湯之谷温泉」~観光~宿「ホテル高知プラザ」(5日目)
◎宿「ホテル高知プラザ」~剣山~宿「三笠屋旅館」(6日目)
◎宿「三笠屋旅館」~高松空港(7日目)
1日目:東京から夜発で移動
仕事後、家でササッと支度を済ませて東京駅へ。
19:00発くらいの夜行バスで岡山駅へ向かい、翌朝5:00頃に到着した。
(レンタサイクルの事前予約が埋まっていて、当日分を確保するために早朝アクセス)
2~3日目:しまなみ海道レンタサイクル
朝、岡山駅から尾道駅まで電車で移動し、7:10頃に到着。
早朝の岡山駅はガラガラだった。
尾道駅から自転車レンタル店へ行き、マウンテンバイクを借りた。
(ヘルメットは登山用を持参していたので、好ましくないが、それを使用した)
<レンタルしたショップ>
しまなみジャパン
https://shimanami-cycle.or.jp/rental/
1か月前くらいに自転車の予約電話をしたところ、すでに空きがなかった。当日に朝から並んで借りることはできたが、ミニベロとママチャリしか残っていなかったので、超余裕をもった早めの予約がおすすめ。
自転車をレンタルしたら、渡船で尾道から向島まで移動し、ついにチャリ旅がスタート!
*総距離:98km
*累積獲得標高:1,900m
*タイム:11時間45分
レンタサイクルショップからすぐにある、向島行きの渡船乗り場に並びます。
渡船はサイクリング客で結構混んでいました。
向島についたら、サイクリングスタート。
天気もよく、「最高だね~!」と言いながら楽しく自転車を漕ぐ。
さっそく最初の誘惑ポイント、みかん販売所。
いろいろな種類のみかんを試食させていただき、一袋購入。
しばらく走ると、因島大橋が見えてくる。
高速の下に自転車用道路が整備されている。
橋を越えてすぐのところにある「はっさく屋」へ。
こちらは事前にチェックしていた。
名物のはっさく大福でカロリーチャージ。
ルートや次の寄り道ポイントを確認して出発。
みんな大荷物!
瀬戸内の美しい海を眺めながら走行。気持ちが盛り上がる。
続いて、ちょうど最終日だった除虫菊まつりへ。
たまたまいらっしゃった女性の後ろ姿を拝借して写真パシャリ。絶景でした。
そして少し行くと、万田発酵HAKKOパークに到着。
アイスやドリンクがたくさんあり、何を注文しようか迷いに迷った。
まんだぷりんを食べてみる。うま~
昼ご飯スポットとして予定していた「あづま食堂」でランチ。
お蕎麦や揚げ物などメニューが豊富。どれも美味しい。
お腹を満たして出発。まずは生口橋を通過。
橋の構造や周りの景色を楽しみながらルンルン進む。
途中、「手作りジェラート ドルチェ」でクールダウン。
南国感のある道を走る。爽快!
車道と走行路が区別してあるので安心。
多々羅大橋を渡り、道の駅で休憩。
水槽の魚たちを眺める沢ヤたち。ザックが大きくて目立つ。
あっという間に宿の近くに到着。
チェックイン前に大山禊神社へ立ち寄ってみた。
樹齢2600年の御神木。
藤の名所も散歩。
この日は、「海宿ohana」の別館に宿泊(本館から1.5kmくらい)。
泊まるなら本館がオススメかも。
部屋での宴会用に、Aコープ 大三島店 で買い込んだ食材を持ち込みました。
チェックイン後、マーレ・グラッシア大三島 へ行き、幸せのお風呂タイム。
汗を流してすっきり!※シャンプー要持参
近くの大三島ブリュワリーでお疲れさま会!
クラフトビール好きのメグ氏は、誰よりもこの時間を渇望していた。
このあと宿に戻り、因島在住の友人と合流して宴会は続いたのだった。
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2日目、下図の大三島にある「宿泊地」からスタート!
朝から緩傾斜もキツくてヘトヘトの私。
車だったらなんとも感じない坂も、自転車だとダイレクトに斜度を感じる。
はかたの道の駅で最初の休憩。
海がきれい!靴を脱いで遊ぶキム
ひとしきり遊んだら、またしばらく走行。
村上海賊ミュージアムに寄り道し、歴史の勉強。
ここの売店で、しまなみ海道のコースが描かれた手ぬぐいを購入。
デザインもかわいいし、良い記念品になりました♪
ついでに、伯方の塩をつかった塩バターどら焼きも購入。
登山もだけど、行動食大事。
しまなみ海道チャリ旅で渡る最後の橋、来島海峡大橋を渡る。
これが最後の橋か~と思うと、嬉しいような寂しいような、縦走の最終日みたいな気持ちになった。
道の駅 よしうみいきいき館はとても賑わっており、魅力的な出店も多い。
走ってきた道を振り返る。芸術的なカーブが非常に素敵。
橋を越え、しばらく街を走行すると今治駅に到着。
お世話になった自転車を返却し、近くでレンタカーを借りる
お昼は、ご当地グルメを求めて、「瀬戸内ちゃんぽん 菜めん」へ
※2023年3月末に閉店してしまったそうです。。
これが食べたかった!焼豚たまご飯と、ラーメン。
B級グルメ感満載で、濃い味付けがたまらなく、疲れた身体に栄養が染み渡った。
ラーメンは野菜たっぷりだし、カロリーを気にする必要はなさそう()
レンタカーで道後温泉へ向かい、宿泊地「シナモンゲストハウス」にチェックイン。
駐車場はすぐそばにあり、宿から道後温泉までは徒歩圏内。
きれいな部屋でとても快適。
温泉グッズをもって、歩いて道後温泉へ。
整理券をもらって1時間半ほど待ち、「椿の湯」に入った。
「麦酒館」で、しまなみ海道お疲れさま会。
やはり運動後の一杯目はビールでしょう。
2軒目は、「いよ狸」でセミエビを食べたり。見た目が衝撃だったけれど、味はおいしかった。
このあとは宿に戻り、翌日からの登山に備えて就寝した。
▼ヤマレコに詳細あります▼
4日目:石鎚山
<コース>
諏訪神社登山口→高瀑→石鎚山→山頂成就駅(文明の利器で下山)
・距離:20km
・累積獲得標高:2,890m
・かかった時間:10時間(CT×0.6~0.7)
<登山道の様子 ダイジェスト>
道後温泉「シナモンゲストハウス」から車で1時間30分ほど走り、登山口駐車場へ。
駐車場からしばらく歩いた先にある登山口
道はあるが全体的に荒れている
高瀑が現れる!
急斜を登っていく
続いて、うんざりするほどの急な藪漕ぎ(2時間くらい)
稜線に出ると、ご褒美の風景!
爽快に歩いていると、あっという間に山頂
下山後は「まんぷく居酒屋ten」で夜ご飯。車なのでノンアル。
買い出しして、宿「湯之谷温泉」のゲストハウスで宴会
▼yamareco▼
5日目:高知観光
最初に、国指定史蹟天然記念物 龍河洞へ
高知といえば、高知城と坂本龍馬
高知といえば、ひろめ市場。本場のカツオタタキをいただく。
関東ではあまり食べられない(?)塩タタキが美味しすぎた~
チェックイン後、タクシーで市場のほうへ移動して居酒屋へ。
外観に惹かれて「大衆酒場 田舎家」に入ってみた。
ここでもカツオの塩たたき!絶品すぎる。
この日は「天然の湯ながおか温泉」でゆっくりして、「ホテル高知プラザ」に宿泊。
宿についてはノーコメントで、翌日のモーニングはこちら↓
なお、この日の移動は下図の通り。
6日目:剣山
<コース>
見ノ越登山口→次郎岌→剣山頂上ヒュッテ→リフト西島駅→見ノ越登山口
・距離:9.3km
・累積獲得標高:894m
・かかった時間:3時間35分(CT×0.5~0.6)
<登山道の様子 ダイジェスト>
ホテル高知プラザから車で約3時間、見ノ越第1駐車場へ。
準備を整えて出発し、まずは剱神社。
登山スタート
リフトを使えば一瞬で西島駅まで来れるけど、もちろん歩きます
この稜線がステキ
次郎岌
剱山の山頂はデッキが設置され、公園のようだった
剱頂上ヒュッテには、手ぬぐいやナロゲン等いろんなグッズがあった
刀掛の松
下山後、この山の核心ともいえるアプローチのヤバ林道をキムが運転してくれて(私は爆睡)、「ふいご温泉」へ。
そして、「三笠屋旅館」にチェックイン後、居酒屋「やっさん」で打ち上げをした。
三笠屋旅館はスタッフの対応も暖かく、見た目より部屋はきれいで良かった。
旅の終盤に相応しい軽度ハイキングで、打ち上げも多いに盛り上がった。
▼yamareco▼
7日目:うどん縦走してから帰京
三笠屋旅館から車で40分、四国霊場八十八番結願所 大窪寺へ
打ち込みうどん3人前 2700円
かけうどん 410円
わかめうどんを注文 330円
釜揚げうどん 330円
甘味は別腹。「道の駅 牧場カフェ 369」に寄り道
コルネ 200円
食後の運動に、「長崎の鼻」へ行って散歩
最後に、「ここも 春日店」でおいしいお寿司をいただく
うどんとお寿司でお腹パンパン。炭水化物祭り!
メグが運転してくれて、高松空港まで向かいます。
空港で待ち時間に乾杯ッ
予定通り羽田空港に戻り、楽しい旅は無事終了しました。
最終日のルートは下図の通りで、わりと効率よくまわれたかな?
かかった費用
さまざまな山グッズや毎週末の登山により、お財布がさみしい4人組なので、いかに費用を抑えるかにも工面。
覚えている限り内訳は下記の通りで、約70,000円 でした。
<内訳>
・行きの夜行バス(東京駅→岡山駅):6,000円
・帰りの飛行機(高松空港→羽田空港):13,030円
・レンタサイクル(2日間・乗り捨て):5,100円/人
・レンタカー(4日間):55,990円(14,000円/人)
・ガソリン:6,517円(1,630円/人)
・タクシー:3,980円(1,000円/人)
・駐車場:1,200円(300円/人)
・宿
2日目:4,500円/人(海宿ohana 素泊り)
3日目:4,000円/人(シナモンゲストハウス 素泊り)
4日目:3,600円/人(湯ノ谷温泉 素泊り 温泉あり)
5日目:3,300円/人(ホテル高知プラザ 素泊り)
6日目:3,500円/人(三笠屋旅館 素泊り)
・日帰り温泉
2日目:520円(マーレ・グラッシア大三島)
3日目:610円(道後温泉別館 飛鳥乃湯泉)
5日目:900円(天然の湯 ながおか温泉)
6日目:600円(ふいご温泉)
・観光(鍾乳洞、海賊博物館):1,510円
・買い出し:1,500円
・外食(居酒屋、ひろめ市場、うどん等):13,000円
・お土産など:5,000円
しまなみ海道サイクリングの感想
サイクリングロードには各所に標識があり、迷うことなし。全体的に、瀬戸内海を眺めながら爽快な気分で走れるコースだった。
しかし、クロスバイクビギナーなのに加えて荷物も重く、サドルも固くてお尻が痛くなり(安物のレーパンは履いていたけれど)、わずかなアップダウンもこんなにしんどいとは。。
普段見かけるクロスバイクマン達がいかに強靭な脚力を持っていて、こんな大変なことをしているのかを、身を持って体感した。
とはいえ、観光要素も強く、グルメ満喫しながら走行できたので、今治駅に着くころにはやや寂しい気持ちも。いやはや、楽しくて充実した2日間だった。