渡米に際し、日本で「大豆」と「高橋 納豆素(粉末納豆素)」を購入して持参。アメリカのアジア系スーパー(チャイナタウンやHマートなど)でも納豆パックを買うことはできますが、今回は家で作ってみることにしました。
タイトルの通り、失敗(まったく粘らず、煎った大豆みたいになった)しましたが、せっかくなので記録しておこうと思います。
<目次>
なぜ自家製納豆を作ろうと思ったのか?
渡米前に、ヒュッテ入笠(長野県富士見町)という山小屋でアルバイトしていた際、オーナーが作った ”倉掛豆の自家製納豆” があまりにも美味しかったのを忘れられず、自分で納豆を作ってみたいと思っていました。
倉掛豆(別名 パンダ豆)は長野県の郷土豆で、生産量が少ない為なかなか入手できないお豆。お浸しにしても美味しいのです。
今回はひとまずノーマルな大豆で試してみることにしました。
材料、道具
<材料>
・大豆:100g
・高橋 納豆素:付属スプーン1杯
・滅菌水:小さじ1
<道具>
・ザル
・容器
・布巾や手ぬぐい
・炊飯器
※器具は予め熱湯などで消毒しておきましょう。
作り方
1.大豆をもどす(一晩)
大豆を洗って、水に一晩漬けておきます。かなり膨らむため、大きめの容器を使ったほうが良いと思います。
2.大豆を煮る(3~4時間)
圧力鍋だと30分もかからないそうですが、通常の鍋だと大豆が柔らかくなるまで3~4時間かかります。
大豆を茹でてアクが出たら一度茹でこぼし、再び大豆を茹でて、大豆が簡単につぶれるくらいの柔らかさになったら火を止めます。
最初たっぷり入れた水はどんどん蒸発し、3時間後には大豆がぎりぎり浸るくらいの水量になっていました。
3.納豆菌を水に溶く(1分)
納豆菌スプーン1杯を水(煮沸済)で溶きます。
4.お湯をきった大豆と納豆菌を混ぜる(5分)
大豆をザルに移してお湯を切り、器に入れて、(3)で作った水をかけ回して混ぜます。我が家には、炊飯器に入れるのに適した耐熱の器がなかったので、グラタン皿を使うことにしましたw
【ポイント】
● 納豆菌を混ぜ合わせる際に大豆が冷めてしまうと、納豆菌が働かなくなります。素早く作業しましょう。
● 発酵にムラが出ないよう、納豆菌を溶かした水をまんべんなく行き渡らせましょう。
● 納豆菌は酸素を使って発酵するため、大豆があまり重ならないようにしましょう。
5.予め保温した炊飯器に入れ、保温状態で放置(24時間)
40~45℃を保てる環境で24時間おいて発酵させます。先ほどのグラタン皿は、炊飯器にすっぽり収まりました(やや斜めになっている…)。
発酵のムラをおさえるため、途中(12時間前後)で一度かき混ぜます。
蓋を閉めると通気性が悪くなって納豆菌の活動を妨げてしまうため、手ぬぐいをかけて、蓋を少し開けた状態にしてみました。
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6.炊飯器から取り出し、冷蔵庫で熟成(一晩)
炊飯器を開けてみると、あれ…ポロポロしている?煎り大豆のような??
納豆作りはそう簡単にはいかず、粘り気のない、納豆風味のポリポリ食感を楽しめるお菓子になりました。うーん、全体的に納豆菌の発酵がうまくいかなかった原因は、「納豆素の量が足りなかった」「炊飯器の保温が熱くなりすぎた」でしょうか。
納豆素はまだたくさん余っているので、また今度、再チャレンジしてみたいと思います。
※レシピ参考:納豆の作り方(株式会社すずや穀物)