【ユタ州】Lone Peak(2024/6/16)
・駐車場:登山口(Peak View Trailhead)に駐車場あり(お手洗いもあり)
・行程:登山口7:50→山頂14:30→登山口19:00(11時間10分)
・距離:27.3km
・標高差:1,795m
■広域マップ
■コース
全体的に電波は入りましたが、事前に、「All Trails」アプリでルートをダウンロードしておくと安心だと思います。
トレイルの様子
今回も夫と2人で山頂を目指します。私は後ろを歩きながら写真を撮っているので、ほとんどの写真に青ザックの人が写っていますが悪しからず…。
ちなみに、このPatagoniaのアセンジョニスト35Lは、アルパインにも使えるし、背負い心地・使い勝手ともに良好だそうです。
Peak View Trailhead から入って、JACOB'S LADDER方面へ歩いていきます。入口にはルート案内や注意事項が書かれた看板がありました。
また、ここの駐車場には水洗トイレがあります。(男女共用×2、男性用、女性用)
序盤は、マウンテンバイクと共用の道を歩いてきます。バイクはソロの男性が多く、ちょっとした勾配も大変そうですが、みなさん元気に挨拶してくれます。
この辺りはネズミが何匹もいましたが、タイミングを逃して写真は撮れず…
TO JACOB'S LADDER の標識が示すへ、ローンピークを眺めながら歩きます。写真奥に見える、ギザギザしたところが山頂です。
少し進むと、ようやく「LONE PEAK」を示す標識が現れました。道なりに歩いていきます。
道を挟むように標識が。ここから先はマウンテンバイク乗入れ禁止です。
木々に囲まれた、少し斜度がある道が続きます。
しばらくすると樹林帯が終わり、ふと笠新道を思い出すような景色が広がります。
緩やかに標高を上げていくと、ローンピークと、その奥に3500m級の山々が見えます。Mt.Timpagonos、Mt.Pfeifferhorn、Mt.Kings(ユタ州最高峰)、Mt.Olympusなどなど、魅力的な山が多いです。
そして、心地よいそよ風を感じながら稜線にのり、Enniss Peak(2,844m)へ。巻くこともできますが、せっかくなので寄り道することにしました。
5分ほど登ると、あっという間に到着です。ここを終着点にする登山も全然アリだと思いました。
ローンピークを眺める人。目指すゴールは近いようで遠い…。山頂は左巻きで登るようです。
しばし休憩。イングリッシュマフィンに、ハム・チーズ・きゅうりを挟んだ自家製サンドイッチを食べました。
少しくだって巻き道に合流して、先を急ぎます。
かっこいい山体を眺めながら、楽園のようなルートを進みます。ここから先は想像以上に雪がありました。
このあたりはどこを歩いてもよさそうで、誤った方角に進んでいかないように注意です。雪がない時期は明確な踏み跡があるらしく、少し歩いていくと登山道に合流しました。
標識はなく、上写真の右下にあるようなケルンを確認しながら進みます。平らに積まれた岩面が続きます。
だだっ広いです。こんな大きなケルンもありました。
雪渓を横切ったり、上ったりするシーンも間々あります。蹴りこめばステップが安定する雪質だったため、アイゼン・ピッケルは持参していましたが、使わずに通行しました。
大きな岩が重なっています。これより斜度が強いところも多く、ビブラムソールのフリクションが活躍しました。(岩自体もフリクションが良い)
クライマーズレフト方向に大きな雪渓があり、3人パーティが下りている最中でした。上部は角度があって怖そう!
私たちは岩歩きメインで歩いてきましたが、この雪渓を登ってコルに向かうルートもありそうです。
岩岩ゾーンを歩き続けていると、山頂直下の壁でクライミングしている2人組がいました。フォロワーが登っているところです。(後で聞いたところ、5.10 TR のルートだったらしい。ボルトは一切なし。)
先ほどの場所からまた雪渓を横切り、コルに乗ります。そのあとはひたすら登りです。
雪渓ゾーンを終えると、山頂らしきものが!(違いましたw) 上を目指して登りますが、標高3,200m近くあって少し酸素の薄さを感じます。
登り詰めると、ついに頂をとらえました。よくネットで見るLONE PEAKの写真はオレンジ丸の部分で、本当の山頂は奥の黄緑で囲ったところです。
いかにも山頂っぽいシンボルの岩。ここまで、大きな岩を登る動作が続きます。
偽ピークを少し降り、どこかのアルパインのアプローチみたいな場所をトラバースしたり登ったり。確実にガバホールドを探して、弱点をついていきます。
そしてついにローンピークの頂です!金色の印がありました。とにかく景色が良い!
充実感に浸ったところで、下山開始。慎重に標高を落としていきます。上りより下りのほうが神経を使います。。
登りはしんどかった雪渓も、下りは楽々♪
持参した1.5Lの水を飲み切ってしまったので、雪解け水を補給&休憩。ジャバジャバ流れていました。BEEF TENDER BITESは肉肉しくて大好き。前日にウォルマートで購入した値引き品のパイもハイカロリーでナイスでした。
標高3,000mとは思えない景色。街や湖が近いです。
ローンピークを振り返ります。帰りは、クライマーズライト側のリッジ沿いを選択したところ、往路より雪セクションが少なくて快適でした。
岩歩きが続き、スポルティバのハイキングシューズが喜んでいたと思いますw 往路との合流点を目指して下り続けること数時間…
楽園エリアまで戻ると、鹿が走り回っていました。
行きに登った Enniss Peak は、もちろん巻きます。
笠新道みたいだね~と言いながら歩いていた道を下り続けます。そういえば、虫はあまりいませんでした。
結局19時を回ってしまった頃、ようやく駐車場が見えてきました。足がヘロヘロです。
ただいま!!!
<出会った動植物>
その他、シカ、ネズミ。
感想
久しぶりに標高3、000m超でコースタイムも長めで、雪あり岩あり&景色よしの充実感ある山行でした。雪渓が現れるあたりからは、どこでも歩ける感じになるけれど、ルーファイ次第で内容がだいぶ変わるかも。我々が下り(コル~標高2,930m)で使ったルートは雪セクションが少なく、岩面を快適に歩けました。
山頂直下の岩ゾーンは一般登山道と思えずビックリ。事前にネットで見ていた山頂らしきものは、多くの人が認定ピークとしていそうなシンボル岩の所のところで、実際に山頂まで足を伸ばす人は多くないのかな。
また、ローンピークは壁がかっこよくて、トラッドのクライミングルートが豊富にありました。岩は固くてよさそうだけど、どれも難易度が高そう&怖そうで、トライは躊躇してしまうなあ。
今回は高所順応ハイクの初回ということでローンピークを選択しましたが、3,200mくらいで酸素の薄さを感じてきたので、ユタの高山でトレーニングを積んで、来る遠征に備えたいと思いました。
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<その他 備忘>
Garmin fenix 7Sを着用し、スタート時の充電は40%。登山モードの状態でスマホとWi-Fi接続していたら、午後3時くらいに電池切れ。
また、スマホの充電もスタート時は100%だったのが37%まで減っていた。(モバイル通信あり/GPS ON/Wi-Fi接続/Yamareco・All Trailsを同時起動)
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●登山中はGarminとスマホの接続は切っておくべき。
●スマホのWi-FiはOFFにしておくべき。
(当然のようですが改めて…)
【Garmin Connect】
途中で切れてしまったGarminの軌跡。獲得標高などある程度正確に出るのに、最後まで記録できず残念…。